インドでは先日、3月22日〜29日(*)までの国際線の着陸禁止が発表され、それまでに相当数の日本人駐在家庭が随伴家族を一旦帰国させました。 私たち家族は、今ヨーロッパに帰ることを考えると、ここに留まった方が安全という判断でチェンナイに残っています。 これまでのところ、日常生活に困る様な事態にはなっていないものの、万が一の時に国外退避の手段がないと思うと息苦しさを覚えます。(*着陸禁止はその後4月中旬まで延長されました)
アメリカ、欧州ではコロナ感染拡大を抑える為の厳戒態勢が敷かれ、報道を見ているととても怖い!と感じるのですが、同じ頃、日本のニュースではお花見で賑わっている映像が流れていて、大きな違和感を覚えます。 実生活では日本はもう大丈夫という空気になっているのでしょうか?
インドの現状についてはあまり日本では報道されていない様で、インド北部で牛の尿を飲むと治るらしいというデマが飛び交ったというニュースを読んで心配した実家の母から電話がかかってきました! 今日は現地の様子について少し書いてみようと思います。
3月24日の新聞報道によると、私たちが滞在している南インドのタミルナドゥ州の感染者数は今朝時点で15名。内1名は回復し先週退院済み、14名が治療中とされています。 学校や塾を含む教育施設、ショッピングモール、レストラン、スポーツ施設などは軒並み閉鎖されており、本来なら今週から春休み明けの授業が始まる予定だったうちの子供たちの学校も今週からオンライン学習に切り替わりました。 今夜行われたモディ首相の演説では、新たに今後21日間のロックダウンが発表されました。 今後21日間の行動を制限しなければ、国自体が21年間遅れを取ることになると。 Lockdownという言葉のニュアンスに閉塞感を覚えますが、スーパー、薬局、宅配業者などはロックダウン中も営業が許可されているので、実質的には不要不急以外の外出を「自粛」するということなのかなと理解しています。
私は、既に春休みを含め1週間以上すっぴん&部屋着で自宅でのんびり過ごしているので、あと3週間も家にいたら社会復帰できなくなってしまいそう。。。
夫も在宅勤務に切り替えたので、家族で一緒に過ごす時間が増えたのは、この時期とても心強く感じます。 最近我が家では、朝食後は全員同じテーブルにつき各々のタスクをこなしているので、図書館で勉強をしている雰囲気です!
まずは日本の食材を求めて黒船へ。 ここでは、ちょうど入荷したばかりの卵と水耕栽培の葉物野菜を3パック購入。

カリフォルニア米ですが、お米も入荷していましたよ。
次はローカル・スーパーのニルギリスへ。 昨日はそうでも無かったのに、今日はレジに大行列ができていました!
(↓)レジに並んでいる途中、棚の様子を撮影した写真です。 水も十分在庫が有る様ですし、アメリカで買占めが問題になっていたトイレットペーパーも普通に買えました。
サニタイザーや除菌ワイプは2週間ほど前からお店では見かけなくなり、今日は珍しく卵が売り切れていました。 お店の方やお客さんの中にも、マスク着用の人が多くなりました。
インド人のご家庭ではどんなものを買い貯めるめているのかな・・と後ろのレジを見てみると、、、
お菓子をどっさり! 我が家もそうですが、カウチポテトする気満々!
道路では車の往来は格段に減っていますが、まだまだ自家用車、バイク、トゥクトゥクは結構走っていました。
普段は人が多く集まるバス停も、公共交通機関が全面ストップとなった今では閑散としています。 道路脇には消毒用の消石灰が撒かれていました。
ちょっと前から手洗いを促すポスターボードを街で見かける様になりました。 タミル語は読めないけど、20秒間洗うようにと書いてあるのかしら? 現地の人たちは食べ物を素手で食べ、お手洗い後も手水できれいにしたりする文化なので、これは感染拡大防止にはマスト! 皆んな、良く読んで〜!!
スーパーパトロールを終え自宅に戻ろうとすると、コンパウンド内に保健省の車が! しかも防御服!! 何かあったのか尋ねると、この時はただのインスペクションだと言っていたのですが、、、
数時間後にコンパウンドの管理オフィスから、コロナに似た症状の方が居り、今朝病院に隔離されたとのメールが届きました。 この方、欧米からの単身赴任者なのですが、インドで公営の病院の隔離病棟で過ごすなんて本当にお気の毒で・・・。 幸い症状は落ち着いているそうなので、コロナではないと良いのだけれど。 とても他人事とは思えないので、ロックダウン期間中は大人しく自宅で過ごそうと思います。 皆さまもどうぞお気をつけて!