アメリカの長~い夏休み。 6月末から8月末まで、たっぷり2ヶ月は学校がお休みになります。
その間、私の周りではサマーキャンプに子供を通わせる家庭が大半。キャンプといっても、テントを張って泊まり込むキャンプではなく、普通の学校生活とあまり変わらない夏期学校。 特に決まった学校のキャンプに通う必要はなく、どの学校のサマーキャンプに申し込んでも良いのです。 日本にはない、とても便利なシステムだと思います。
サマーキャンプは学校だけでなく、各市町村で開催される所も多いし、習い事の教室で開催される場合もあります。 探すと色々あって、夏の間、色んな事にチャレンジするのにもってこいです。
うちの子が通う幼稚園はまだ夏休みではないのですが、先日、一足先にバイオリンのサマーキャンプに行って来ました。 スズキメソードのバイオリンキャンプで、開催されたのは我が家があるノバイから車で3時間ほど北上したTwin Lakeという街。 街というか、村・・いや「山」の中にあるBlue Lake Fine Arts Campが開催地です。 ここは合宿用に作られた、学校とキャンプ場を一緒にしたような施設です。
キャンプ敷地前の看板(↓)
こんなところにホントにあるのか!?と思いながら走ってたので、これが見えた時は安心しました。
キャンプ中は敷地内の小屋を借りることもできるのですが、シーツ、タオルなど生活に必要なものは全て持ち込み要。 面倒なので私たちは近くのMuskegonの街にあるホテルに宿泊し、毎日キャンプまで車で通いました。
到着後、受付けをメインの建物で済ませ、カフェテリアで朝食をとった後、お散歩にでかけてみました。
森の中に遊歩道が設けてあり、コンクリートで整備された道もあるのでベビーカーでも大丈夫。 小さな湖もあり、下の子は早速砂場で大はしゃぎでした。


素晴らしい木製の野外コンサートホールもありました(↓)
ここで毎晩19時から、生徒や教師によるコンサートが開かれるのです。 なんて恵まれた環境!

森の中を歩いて行くと、小さめの野外ホールもありました(↓) ここも素敵♪

登録会場でもあったメインの建物、Marek Hallの地下には練習室も完備! 空いていれば自由に使えます。
私たちは毎朝、朝食後に利用しました(↓)
合宿は4日間に渡り開催されるのですが、初日のクラスは午後から2コマだけ。 登録時に渡されるスケジュールによると、うちの子は午前中11:00と、午後1:00、2:15の3コマの授業に参加することになっています。
ランチ後、初めてのクラスへ(↓) 教室は広大な敷地内に点在する小屋の中です。 クラスごとに場所が変わるので、大学の授業の様に自分で次の教室へ移動しなければならないので慣れるまではちょっと大変。
レッスンの様子(↓) スズキ教本1巻の生徒達。 1巻の曲をどんどん合奏していきます。 まだ習っていなくて弾けない曲の時は、先生の振り付けで手足を動かしたり、弓のエクササイズをします。 歩きながら演奏したり、強弱を強調したり、見てるだけでも楽しいクラスでした。
(↓)これは2日目、午前中のレッスンの様子。 午前中の1コマだけは5人の少人数クラスで、姿勢や弾き方を一人ずつ矯正してもらいます。

皆んなに共通して指摘されていたのは、楽器を持つ左手首が手前に曲がってしまう、弾いているうちにバイオリンのネックが左に旋回して顔が左に傾いてくる、肩が一方上がってしまうという悪いクセ。 曲を弾き進むより、今は姿勢の矯正に力を入れなきゃいけないなぁと実感しました。
滞在中の食事は、3食ミールプランを購入しました。 決められた時間に大食堂で食事を頂きます。 トレーを持って並び、メインの食事をよそってもらうのですが、これがしょぼい! 食べられるけど美味しいわけではなく、量も少ないのです。 自然とサラダバーに頼る事になり、滞在中は食生活がリセットされて健康的になりました。

(↓)ダイニングルーム。 食事時間中はいつもこのくらいの混み具合。

(↓)これは初日の夜7時から食堂で行われた、Play-inというミニコンサートの様子。 うちの娘は2巻を始めたばかりなので、1巻のグループに参加しました。 弾ける曲になったら立ち上がって弾き、弾けない曲の時は座ったり、踊ったり。 みんなとても楽しそうに弾いていました。

クラスの合間には、無料でArt Barnという小屋でアートを楽しむこともできます。 弦楽器を弾かない兄弟達も利用する事ができるので便利。

最終日は午前中のクラスのみ。
午後は12時半から3時まで最終コンサートが開催されます。
ランチ後、弦楽四重奏の生徒達による演奏が行われていました(↓)
チェロ、子供オーケストラ、ビオラ、バイオリンの順に、発表が行われます。
美味しいコーヒーや食べ物の無い状態で4日間すごしていたので、帰りに立ち寄ったスタバのコーヒーがめちゃくちゃ美味しかったのが印象的でした(笑)