2日目の朝。
特に予定もないので、目覚ましをかけずに朝はゆっくり起きよう・・・と思っていたら、早朝5時半に屋根をドンドンと走り抜けていくベルベットモンキーの大群の音で目が覚めました。 相手が野生の、しかも今まで見たことのない猿だったので、怒るどころかなんとなく朝から嬉しい私達。
朝食は、昨夜チェックインした建物の向かいのレストランで。
ビュッフェの内容は普通ですが、インテリアの美しさに朝からテンションが上がりました。
ホールのパルメザン!
英国風のペストリーのディスプレイが素敵!
さすが元イギリス領!
ザンビアは1964年にイギリスから正式に独立し、現在も英連邦の加盟国なのだそうです。
この他、温かい卵料理を作ってくれるコーナーがあり、ベイクドビーンズ、ソーセージ、ベーコン、ゆで卵、オートミールなどが毎日ビュッフェに並べられていました。
お野菜が少なくてルッコラはちょっとしなっとしてたけど、サラダも美味しかった!
フルーツとヨーグルトも種類が多くて嬉しい。
半アウトドアのテラス席で、時々聞こえてくるカバの鳴き声に感動しながらの朝ごはん!
食後は子供達は公文の宿題。 「宿題が終わらなければどこにも連れて行かない」という、自らの首を絞めるようなルールが我が家にはあるのです。 カバを見に行きたくてたまらないので、超高速で鉛筆を滑らせる娘!
食後、約束通りカバを見に、川の方へ歩いて行ってみました。 すぐ近くで声は聞こえるのに、全く姿が見えない。 ホテルの方に聞いてみると、「カバ? ほら、目の前に見えているじゃない!」
え? どこ??
一匹見えると、ほかの群れも見えてくるから不思議です。
水の中に10分くらい潜っては水面に顔を出し周囲を伺っています。 流れのある川の中でずっと位置が変わらないからカバって凄いなぁ〜と思っていたら、彼らは浮かんでいるのではなく、浅いところを見つけて立っているのだそう。
ホテルのツアーデスクで、今日何か参加できるものはありますか?と尋ねたら、ジンバブエにビクトリアの滝を見にいくツアーがオススメだというので参加してみることにしました。 滝にはホテルの裏口からも歩いていけるそうなのですが、ビクトリアの滝はザンビア側からジンバブエに向かって流れ落ちているので、滝の全貌を見るにはジンバブエ側からがベストなんですって。 10時にホテル出発だというので、時間的にもパーフェクト。
お部屋にパスポートを取りに戻り、ホテルにピックアップに来たジープに乗り込みます。 走行中は風が強すぎてコンタクトレンズが飛びそうでしたが、子供達はアドベンチャー気分でとっても嬉しそう! 10分くらい走ったら、もう国境です。
ルサカの空港からザンビアに入国した時に、カザビザという複数回利用できるビザを夫が取得してくれていたようなのですが、ここでは子供の分だけビザフィーを支払いました。そう言えば、子供のビザは空港では取得できないっぽいことを愚痴ってた様な記憶が。
無事ジンバブエに入国して間も無くビクトリアの滝入口に到着!
ホテルから歩いて来れるのでは!?という近さでした。
(↓)この日のウォーキングコースは、下の黒矢印の示す通り。右側の駐車場地点から滝の淵にある遊歩道まで出て、その後滝に沿ってビュー・ポイントで写真を撮ったりしつつ遊歩道を進み、西の駐車場を目指します。
(↓)駐車場から滝の淵へと向かう遊歩道。
少し歩くと、滝が見えてきました! 時折、風向きによっては滝の水しぶきが雨の様に降りかかってくる箇所もありましたが、乾季のこの時期はレインコートは不要でした。
(↓)途切れ途切れになった滝の中で、一番流れが大きかったのがこの辺り。
右上に小さく人が写っているの、見えるかしら?
(↓)ちょっと拡大。
この人たちがいるところは、デビルズ・プールという観光名所。 乾季限定で、ザンビア側からボートに乗ってデビルズプールに行くツアーが出ています。 ガイドと一緒に水が落ちるギリギリのところまで泳いでいき、セルフィーを撮影するのがクールなんだそう。 ブレスレットも気になるみたい。 お年頃だわね。 (↓)黒い石や木を彫って作った動物や、右に見えているグリーンマラカイトも特産らしく、旅行中よく見かけました。 後で調べてみると、マラカイト(孔雀石)は銅の成分が変質してできる二次鉱物で、青緑色は銅サビの主成分と同じなのだそうです。 銅の生産量が世界トップ10入りしているほど銅が豊富に採れるザンビアだからマラカイトも多いのだなと納得! 木彫りの動物たちは、物によってはとても可愛い! 私は特につるんと丸いカバに惹かれました。 息子はというと、ここでは楽器くらいにしか興味を示さなかったな〜。 私は気になるものが多すぎてうろちょろするばかりで、結局ここでは何も買えませんでした。 ホテルに戻ってくると、入口でキリンに遭遇! 敷地内で放し飼いにされている半野生のキリンです。 この時は感動して車を止めてもらって沢山写真を撮ったのですが、キリンにも滞在中に飽きるほど出会うことができました。 (↓)これがベルベット・モンキー! 早朝、大群で大騒ぎして私たちを起こした猿です。 尻尾が長くて、とても綺麗なお猿さん。
ホテルに戻ったのは1時半。 お腹が空いていたので、川岸のテラスでランチを食べることにしました。 野生のカバを観察しながらの贅沢なランチです。 春巻き・・と言われればそう見えなくも無いかも。 可愛い❤︎
因みに、デビルズ・プールからの落下事故はゼロだけど、2009年にエンジェルズ・アームチェアと呼ばれる別の場所で、落ちそうになった観光客を助けようとしたガイドが落下してしまった事故があったそうです。 自然相手に100%の安全はありませんね。
滝からの水しぶきが常に降り注いでいるので、遊歩道の周りは植物がとても豊富。 私たちが訪れた10月は、ファイヤーボールと呼ばれるこちらの花(↓)が沢山咲いていました。
ジャングルに群生するファイヤーボール(↓)
ここにあるから目立たないけど、本来ならこれ一つだけでも十分観光名所になりそうな、立派な滝です(↓) 乾季でも十分ダイナミックで美しいのに、雨季はいかほど!?と思っていたら、こんな感じになるらしい! 本当に自然って素晴らしい!! (↓)ビーズで作られた動物たち! ここは種類が多くて綺麗なものが多かった! ビーズのネックレスは、綺麗だけれど日本人にはちょっと大振りすぎて使いにくいかな。 もしかしたら、サリーになら大きなアクセサリーも合わせやすいかも・・と思って見たけど、結局愛でるだけで終わってしまったわ。 娘は最近アクセサリーにとっても興味があるみたい。
ホテルから見えていた水煙はこれだったのね(↓)
(※観光案内所に貼ってあった写真を写させてもらいました。)
2時間少々の贅沢な散歩を楽しんだ後、道を隔てた駐車場付近にあった小さなマーケットを覗いてみました。
なぜかピンクなら買ってもらえると思っているふしが有り、「あそこにピンク、ある!」とアピールしてきます。
まだ見たいな〜・・と、後ろ髪を引かれる様な気持ちでマーケットを後にし、再び国境を越えてザンビアに戻ってきました。
国境近くの道路を、バブーンの親子が横切って行きました。 これもここでは日常の風景らしく、誰も気に留めません。
ホテルに戻ったのは1時半。 お腹が空いていたので、川岸のテラスでランチを食べることにしました。 野生のカバを観察しながらの贅沢なランチです。
足元には”野生の”猫も❤︎
(↓)ダンナのハンバーガーと一緒に写っているビールは、ローカルのMosi-Oa-Tunya。 Mosi-Oa-Tunyaは直訳すると「雷鳴の轟く煙」、つまり現地の言葉でビクトリアの滝を意味するのだそうです。 現地の人たちは昔からこう呼んでいたのに、イギリス人探検家のリビングストンが1855年にヨーロッパ人として初めてこの滝を訪れて以降、イギリス人達がビクトリア女王の名を冠した英語名称で呼び始め、「ビクトリアの滝」の名が一気に世界に広まったのだそうです。
この後、子供達はプールでひとしきり遊び、私はのんびり部屋でお昼寝させてもらいました。
夕方、ご飯を食べようとレストランに向かって歩いていると、シマウマが芝生に出てきていました! 噛まれたり蹴られたりすることの無いようにそっと観察。
と思って見ていたら、ちょっと怖いわよ(↓) ベルベットモンキーのお母さんと赤ちゃん! 可愛い〜❤︎ と思って向こうをみると、めっちゃ居る! 猿だらけ!! そしてもう少し先は、インパラだらけ!! 川のカバが、岸辺に近づいてきました。 上陸するのかな・・と思ってしばらく粘って見たけど、結局水からは出てこなかったわ。
夕方になると、毎日庭で生演奏が始まります。 私たちの滞在中は、まずリバーテラス前でマリンバの演奏が始まり、その後フルート・バイオリン・チェロのトリオが庭の中央で演奏を始める、というパターンでした。 大型スピーカーを使ったりもせず、耳に心地よい音量の音楽が自然に溶け込んでいく感じ。 本当に別世界でした。
2日目は、滝でマイナスイオンいっぱいの空気を吸い、普段は動物園でしかみることのできない動物たちの姿を間近に見ることもでき、心身ともにリフレッシュしました。
ザンビア旅行記、3日目に続きます。