先日、マイフォーチュン改め、ウェルコムホテルで開催されていた、テキスタイル展示即売会に行ってきました。
主催はCraft Council of India というインドの手工芸を推進することを目的とした非営利団体。インド各地から珍しい手織り生地やサリー、洋服などを扱う業者さんが集まっていて、普段お店ではあまり見かけない美しいテキスタイルを沢山手にとって見ることができました。
(↓)手紡ぎ、手染め、手織りのジャムダニ織りのサリー。 色はベジタブルダイで染めてあるという、とても貴重な生地です。 水色がとても素敵でした。
インドマダムはとってもダイレクトで、開口一番「いいわね〜、それいくら?」
どのタイミングでお値段を聞こうかなと思って様子を見ていた私・・・なんて未熟者。
サリーも素敵なのですが、私は上品なインド人女性がどういうサリーを選ぶのかに興味津々でした。 暑い気候だしコットンが洗えて楽かな・・・と思って見ていたら、人気なのは高級感のあるシルクのサリーで、特に、手の込んだ刺繍や凝った織柄の生地の周りには常に沢山の人だかりができていました。
(↓)このブースは、生地を販売しているお店。
ここにあるのは全て手織りのインド綿! 機械織りと比べると薄く、ざっくり織られていて風を通す感じがします。 織むらが良い風合いとなって素朴な雰囲気を醸し出しています。
(↓)こちらも同じお店の、絣織のコットン生地。 素敵だけど、何を作ろうか想像していると、座布団のイメージに戻ってしまうので諦めました。
(↓)私はこちらのチェックの手織りカディコットンを買いました!
この生地で、チェンナイの暑い気候でもサラっと着れるワンピースをテイラーさんに仕立ててもらおうと思います。
もっと目の細かい赤と緑のチェック柄の生地もありました。 お値段はどれも1メートル350ルピー。 560円くらい。 迷ったけど、チェンナイでは欲しいと思った時にすぐには買えないので、一応緑と赤も買っておくことにしました。
サリーとして楽しんだ後はワンピースに仕立て直しても良さそうです。
(↓)こちらは図案はシンプルですが、シルクのジャムダニ織りのサリーでとても手の込んだ工芸品なのです。 縁取りの黒い線の部分も含め、織り機の上で通す糸の色を変えながら柄を織り込んでいくという、気の遠くなりそうな作業を経て作られています。
(↓)こちらも同じく、ジャムダニ織のコットンのサリー。 綿なのでお値段はぐっと安くなりますが、それでも15000ルピーという良いお値段が付いています。 ここまでにかかる手作業の手間と時間を考えると、これでもかなりリーズナブルな価格設定に思えてきます。 サリーのお値段は浴衣の価格と似ていて、カジュアルに着られるものは1万円以下からありますが、インドマダムのおしゃれ着用のサリーは2万円+。 超高級なものになると十万円単位のものまで。
(↓)デリーからきているというこちらのプリント地のお店も大盛況でした。
チェンナイでは、日本の手芸屋さんで見かける様な可愛いプリント生地をあまり見かけないので、こんな普通のコットン生地が実は結構貴重!
(↓)綺麗なレース・・と思って手に取ると、、、
とても細かい繊細な作業を施した、アート作品の域に達したテキスタイルが沢山あって、ちょっとした美術館巡りをしてきた様な感覚になりました。 美しいものを見たり直接触れたりすることは心を豊かにするんだな〜と再認識できたイベントでした。